看護師として活躍するためには、強靭な精神力を持つ必要があると聞くことは往々にしてあるでしょう。実際、医療現場の状況は常にと変わるものであり、容態悪化などの予期せぬ事態が発生することも少なくありません。このような状況で日々働く看護師にとって、強靭な精神力は必要不可欠なものといえます。その中では、患者とその家族とのコミュニケーションを取ることも重要視されます。病気や治療に関する不安や疑問に対応する際、相手を不安にさせてはいけません。どんな状況でも、客観的に冷静に伝達できるよう、ブレない精神を持っていなければならないのです。そもそも、患者の心のサポートをする上で、看護師自身が精神的に不安定では、適切なケアを提供することは困難だと思われます。
また、緊急時の対応でも精神力が求められます。予期せぬ緊急事態が発生した場合でも、医療従事者という立場上、冷静かつ迅速な判断ができなければなりません。パニックにならずに患者の安全と生命を守るためには、確固たる精神力が必要です。時には、患者が亡くなる場面に立ち会うこともあるでしょう。そうした経験は、大変ショックなことです。それでもなお、現場の患者や家族への適切な対応を維持するためには、その場で感情的になったり、業務中に引きずったりすることはできません。
さらに看護師は、チーム連携が基本となる仕事です。医師や他の医療スタッフと連携し、患者に最適なケアを提供することになります。時には、チーム内で意見の食い違いが起きることもあるでしょう。そういったいざこざを乗り越えるためにも、自らをしっかりと持ち、精神的な強さを保つことが重要なのです。このように、看護師にとってブレない精神力は、患者への質の高いケアを提供するため、また自分自身の健康を守るためにも、非常に大事なものとなります。